【②黄金期とグローバル化~クラシコイタリアファッションの歴史と変遷】

query_builder 2025/09/14
【②黄金期とグローバル化~クラシコイタリアファッションの歴史と変遷】

クラシコ・イタリア(Classico Italiano)は、イタリア紳士服の中でも特にエレガントで伝統的なスタイルを指し、世界中のジェントルマンの間で高く評価されてきました。

このスタイルは、単なる服装を超えて「ライフスタイル」としての側面を持ち、時代を超えて継承されてきた美意識や職人技の結晶でもあります。

そんなクラシコイタリアのサルトリア(スーツ仕立て屋)文化の歴史と変遷を時系列・地域別で3部に分けて詳しく解説してみたいと思います。

今回は2回目です


【第2部】黄金期とグローバル化(1960年代~1990年代)

映画、ジェットセット、そしてPitti Uomo

1. 1960~70年代:クラシコイタリアの「美学」が世界へ

この時代は、クラシコ・イタリアが国内の伝統的なサルトリア文化から脱却し、
国際的なエレガンスの象徴として認知され始めた黄金期です。

イタリア映画とスタイル・アイコンの台頭
映画界を通じて、イタリアのエレガンスは世界中に浸透しました。

マルチェロ・マストロヤンニ
ジャンニ・アニエッリ(フィアット会長)
→ スーツに腕時計を着けるなど、クラシコイタリアに個性を注入したファッションリーダー

「特徴的スタイル」

・薄い肩パッド
・美しく絞られたウエスト
・薄く軽い素材で構成されたジャケット
・より明るく洗練された色使い(アズーロ、ベージュ、オリーブなど)

→イタリアらしい軽快さと華やかさが、英国やフランスの構築的で堅苦しさと一線を画す
華やかなエレガンスを持つファッションとして際立ち始めました。


2. 1980~90年代:「クラシコ・イタリア」の確立と制度化

この時代に入ると、クラシコイタリアは単なるスタイルの一部ではなく、
ブランド化されたムーブメントとして明確に定義されるようになります。

“クラシコイタリア協会”の設立(1986年)

フィレンツェを中心にしてイタリアの伝統的な高級紳士服ブランド
(Kiton, Brioni, Cesare Attolini, Luciano Barbera など)が結束。

手縫いと職人技を基盤とした正統派スーツの普及と保護を目的に設立。
この動きにより、クラシコイタリアは「定義あるスタイル」へと昇華されました。


国際的展示会:PITTI UOMO(ピッティ・ウオモ)

1972年にスタートしたPitti Uomoは、1980~90年代に世界有数の
メンズファッション見本市として地位を確立。

フィレンツェで年2回開催され、クラシコイタリアの聖地と呼ばれる。

Pitti Uomoは、クラシコ・イタリアを牽引するブランドや個人スタイルの発信地となり
各国バイヤー、編集者、ファッション愛好家が集まる場に。


3. 主なクラシコ・イタリアのブランドと進化

この時期から多くのクラシコ系ブランドが世界市場へと進出しました。

ブランド名       特徴
Brioni         ローマンスタイルの代表格。構築的で重厚。ハリウッドでも人気
Kiton         ナポリの最高級手縫いスーツ。極めて軽く柔らかな着心地。
Cesare Attolini    ナポリ仕立ての最高峰。クラシコイタリアの象徴的存在。
ISAIA, Caruso, Belvest クラシコ系の中でも、量産可能で品質の安定したブランド群。


次回は【第3部】としてクラシコイタリアの現代と未来(2000年代~)を解説します。

皆さんの求めるスーツに巡り合うための情報整理になれば幸いです。


----------------------------------------------------------------------

アルティジャーノ チャオ 東京銀座店

住所:東京都中央区銀座1丁目19−12 八木ビル 3階 B室

電話番号:03-3564-9530

----------------------------------------------------------------------

NEW

VIEW MORE

CATEGORY

ARCHIVE

TAG